2020年11月の絵本

【おおきなおおきな木みたいに」

 

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・子どもたちの間に一本の木。小さな亀裂から大きくなっていく溝。一方でどんどん大きくなっていく一本の木。ちょっとした言葉に心を揺らしながら子どもたちの心が大きく成長していく。優しいまなざしの中に美しく哲学的な絵本を【おなじそらのしたで】【かべのむこうはなにがある?】などを描いたブリッタ・ケッテントラップの2019年の作品。

 

 ・作・絵:ブリッタ・テッケントラップ 訳:木坂 涼

・出版社 ひさかたチヤイルド//2019年11月発行

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・わたしは、ブリッタ・ケッテントラップの絵本はどの絵本もよく絵本セラピーの時に使います。今回の仕掛け絵本もひと目で気に入りました。左ページは心がとげとげしているのでギザギザに穴が開いていて、右ページは子どもたちの思いやりが育って大きな幹に成長する。最後には大きな赤い木と光が溶け合って子どもたちが次々と新しい世界に入っていくのです。絵本は理想の世界像を描く!私はそれに感動し、誰かに伝えないではいられなくなります。ぜひ、手に取ってほしい絵本です。

【世界一貧しい大統領のスピーチ

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。南米のウルグアイのムヒカ大統領が最後に登壇して世界の人々に絶賛されるスピーチを残します。この絵本は、その全容を紹介するものです。

 

 ・編:くさばよしみ 絵:中川学

・出版社 /夕文舎/ 2014年03月

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・ムヒカ大統領はこのスピーチで「この地球上に人間は幸せに生きるために生まれてきた」と言っています。お金や物を沢山手に入れるためではありません。「本当の豊かさとは?」と考えさせられるこのスピーチを絵本にしてもらって良かったと思います。実は、先日この真の勇気と愛があるムヒカ大統領は、今期で辞任するとTVで報道していました。引き際を自分で決められる大人は、本当に未来を考えている証拠だと私は思います。

おかあさんとお子さんの11月の絵本

【おいもさんがね・・】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・ 身近な食べ物が動き出すシリーズ「おいしいともだち」の第7弾は、おいもさんです。。お馴染みの名セリフは「しんぱいごむよう」。どんな展開になっているのかは読んでみてのお楽しみ!!

 

・作・絵:とよたかずひこ

 出版社/童心社 発行日:2012年06月発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・ピンクのおいもさん達がにこにこと絵本に現れます。このシリーズが大好きな人は、どんな展開で「しんぱいごむよう」のセリフが出るのか楽しみですね。寒い季節になると心から温まる絵本を読みたくなります。そんな時はこの絵本をおすすめします。大人が読んでも子どもが読んでも思わずほっこりしちゃいます。

【ぶぅさんのブー】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・こぶたのぶぅさんの一日は元気な声でおはよう1おはよう1「ブー!」。嬉しい時も美味しいときも悲しい時も「ブー」。表情豊かに「ブー」。赤ちゃんと一緒に色んな「ブー」を楽しんでね。赤ちゃんが大好きになる絵本です。。

 

 

 ・作:100%ORANGE 及川賢治・竹内繭子

 ・出版社/福音館書店 /2001年9月こどもとも0.1.2


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本がこんなにも楽しいと知っていましたか?まずは、こぶたのぶぅちゃんの表情が豊かで可愛い!そしてページをめくる度に目に飛び込んでくる色がとても綺麗です。その色がぶぅちゃんの気持ちとぴったりなんです。作家の100%ORANGEさん達凄いです。「ブー」「ブー」と親子で声をだして楽しんでほしいなぁ(#^.^#)

みんなのおすすめコーナー

【わすれられないおくりもの】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

32回目のゲストは、愛知県在住の絵本セラピスト®づみちゃん(西村泉美さん)OK5です。

 

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【わすれられないおくりもの】

まわりの誰からも慕われていたアナグマは、年を取り死んでしまいます。それを知った森のみんなは悲しみにくれます。でも、アナグマとの思い出を語るうちにみんなはアナグマが残してくれたものに気づいていきます。
アナグマが残してくれたものは…。

 

スーザン・バーレイ/作絵 ・小川仁央/訳
出版社/評論社

 

 

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 < づみちゃんから・・・>

 

 読み終えた時『私もアナグマみたいな人生送りたい!』と思いました。うまくなるまで付き合う根気強さと知恵や工夫を伝え残していくところ。

伝えた誰かからまた別の誰かへ。家庭や地域で受け継がれているものを思い浮かべると、その時の夫々の想いに心があったかくなるかも知れませんよ。

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◆づみちゃん(西村泉美さん)の紹介

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®OK5

 

愛知県生まれで在住

趣味はマラソンと手芸。フルマラソンに参加経験あり。手芸は小学生の頃からフエルト人形を作り、最近はお世話になった人に似せた指人形を作成中。
絵本セラピスト協会認定絵本セラピスト
NPO法人「絵本で子育て」センター認定絵本講師
一般社団法人カラータイプ協会認定講師(1級)

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・今月の全国の絵本セラピストさんは、愛知県在住の絵本セラピストのづみちゃんです。ご縁を頂いた場所は、滋賀県比叡山の行動科学研究所です。絵本セラピストのフォロー講座に参加した時にお会いしました。「わすれられないおくりもの」のアナグマさんのような生き方をしたいというづみちゃんの笑顔は飛び切り素敵ですね。出会った人に似た人形を作ってプレゼントしているという、づみちゃんが私にも作って先日送って下さいました。全国の絵本セラピストさんは本当に素敵な人ばかりです。私もまた「わすれられないおくりもの」を手に取ってみたくなりました。後世に読み継ぎたい絵本です。

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