2020年2月の絵本

【めん たべよう!】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・子どもも大人もみんな麺類が好きですよね!麺の料理をうどん・スパゲッティ・そば・ラーメンの4種類に絞って、温かな湯気やだしの香りまで漂ってくる絵本です。暖簾(のれん)や箸・スプーン・どんぶり!臨場感溢れるページをめくると、きっとあなたも麺を食べに行きたくなるでしょう!

 

 ・作・絵:小西 英子

・出版社/福音館書店 2018年9月10日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本は札幌市手稲区の絵本専門店「ひだまり」の店主:青田さんのお勧めです!数ページ開いて即買いでした(笑)大人も子どももきっと喜ぶ絵本です。この絵本を読んだらきっと麺を食べたくなるし、色んな麺のうんちくを語りたくなりますよ。小西英子さんの絵本は他にも美味しい絵本があります。探してみてください。絵本を人と人の真ん中に置いたら何だか良い関係が生まれます。だって、絵本は楽しいものだから!

【こねこのチョコレート】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・4歳の女の子ジェニー。明日は3歳になる弟の誕生日。弟のプレゼントにこのねこのチョコレートを買います。その晩、そのチョコレートが気になって眠れない・・・

「一つだけなら・・・」「もう一つだけなら・・・」と食べてしまう様がなんとも子どもらしい。そしていったい翌日はどうなるのでしょうか?それは、読んでのお楽しみ!

 

 ・作:B・K・ウィルソン 絵:大杜 玲子 /訳:小林 いづみ

・出版社/こぐま社  2004年発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・今年のバレンタインデーはいかがでしたか?チョコレートって本当に美味しいですよね?そして一つ食べたらやめられないのが困りますね。この絵本の主人公のジェニーは、弟の誕生日のプレゼントに買ったチョコレートを夜な夜な全部食べちゃうんです。食べちゃダメと分かっていながらもついつい食べてしまう様子がダイエットを何度も試みてはその度に葛藤する私自身に重なります(笑)。ジェニーは結局全部食べて具合が悪くなって落ち込んじゃうのですが、そこを家族が温かい愛情で包み込み、最後はほのぼのとした気持ちになります。ジェニーの子どもらしい振る舞いにも共感が持てます。大人が読んでも楽しい絵本です。

おかあさんとお子さんの2月の絵本

【はるのゆきだるま】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・山の中の雪だるまはずっと一人ぽっちでした。ある日、春を探しに行く山の動物たちに出会います。動物たちは春のおみやげを持ってきてくれると約束しました。雪だるまは、みんなが来るのを待ちました。春がやってきてどんどん温かくなります。雪だるまは、待って待ってそしてとけてしまいます。山の動物たちは、もう雪だるまのことは忘れちゃったのかな?

 

・作・絵:石鍋 芙佐子

 出版社/偕成社 1983年発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・1983年発行の絵本。絵のタッチと色使いが可愛らしくて、小さな子どもたちに読んであげたくなります。ちょっぴり切なくなる場面も子ともたちはちゃんと感じ取り、悲しい顔になって聞いてくれます。時には、子どもの感情を少し揺れ動かすストーリーもいいなぁと私は思っています。悲しい体験や淋しい体験を絵本の中で味わっていくと自然に情緒豊かな子どもに成長すると思います。

 

【とらのこ とらこ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・元気な虎の子、なまえは「とらこ」。好奇心旺盛で一生懸命親の真似をして、えものを取ろうとするけど、失敗ばかり。そんな我が子の姿を温かい目で見守り、愛情いっぱいに育てる姿を見て温かい気持ちになります。

 

 ・作・絵:きくち ちき

出版社/小学館 2018年2月日発行


*めめさんの心のつぶやき*

・昨年2019年12月に絵本セラピスト協会の忘年会に参加しました。その日は、きくちちきさんがいらして、ご自身の絵本や近況についてお話をしてくださいました。黒い帽子に黒いひげ、ダイナミックな筆の動きや色使いからは想像できないくらい優しい声とシャイな性格のきくちちきさんでした。どんな質問にもニコニコして答えてくれる穏やかで温かみの感じる人でした(北海道生まれだからかな!)「ぼくは子どもが生まれてから、描きたいテーマがハッキリしました。子どもって凄いなぁといつも思って眺めています」と我が子の存在の大きさを教えてくださいました。まさに「とらのことらこ」の親虎の眼差しは、ちきさんそのものなんだなぁと感じました。

みんなのおすすめコーナー

【ひび割れ壺と少年】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

23回目のゲストは、北海道恵庭市在住の絵本セラピスト®「たえさん」小林妙子さんです。

 

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【ひび割れ壺と少年】

 ・インドの水くみの少年が毎日、ご主人様のお屋敷まで川から水を汲んで届ける仕事をしていました。両手に一つずつ持つ水壺のうち、一つはひび割れ壺でした。ひび割れ壺は水がもれてしまうので、そんな自分を恥ずかしく思っていました。ある日、少年は、ひび割れ壺の方の道に花の種を蒔きました。ひび割れ壺から流れる水で花が咲きご主人様に花を届けることができました。

 

・文:松本 純 絵:大村 竜夫

・出版社:アートディズ

 

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 < たえさんから・・・>

・私の息子たちは、アスペルガー、精神遅滞という障害名が付いています。人は誰でも欠点や弱さを活かしながら生きていくことができる!そんなことを私に気付かせてくれた物語です。


◆たえさん(小林妙子さん)の紹介

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®SK4期

・恵庭市在住・毎月1回絵本セラピーを開催して2月で20回目を迎える。絵本の素晴らしさに気付いたのは40代の時。更年期障害がひどい時に本を集中して読めない時期があり、そんな時に絵本が読めたことに喜びと素晴らしさを感じました。

 

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*めめさんの心のつぶやき*

  1. 今月の絵本セラピストは、北海道恵庭市在住のたえさんこと小林妙子さんです!私のたえさんの印象は「頑張り屋さん」です。いつも一生懸命に絶えず学んでいます。絵本セラピーもコツコツと回を重ねて今月で20回目の開催だそうです。物事をし続けるのには忍耐力の他に誰かのために何かを伝えたいという思いがなければ続かないと思います。昨年、たえさんが熱いものを持っていると実感したエピソードがあります。大雪の日に恵庭市から遠く離れた剣淵町絵本の里まで車で3時間かけて、一人で絵本の勉強会に来た時は本当に驚きました!小柄で笑顔がトレードマークのたえさんですが、すごいパワーの持ち主です。今月のたえさんのおススメ絵本「ひび割れ壺と少年」。心に深く感じるものがあると思います。是非、手に取ってみてくださいね。
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