2019年4月の絵本

【じゅんびはいいかい】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・永い冬も終わり、春の足音が聞こえてきました。さぁ、じゅんびはいいかい?春の訪れの喜びをリズミカルな文章とカラフルな色彩で表現。希望にあふれた新生活のスタートの季節にお勧めの1冊です。

 

 作・絵:新井良二

出版社/学研  2015年2月

 


*めめさんの心のつぶやき*

・日差しが柔らかくなってくるとなんだか外に出かけたくなりますね。4月一番のおススメの絵本は、新井良二さんの「じゅんびはいいかい」という絵本です。4月は始まりの季節です。新しいランドセル、新しい靴、新しい自転車!いいえ、鳥も虫も草花たちもみんな出番を待っています。あちこちから「じゅんびはいいよ」って聞こえてきそうですね。ところで、「じゅんびはいいかい?」と聞かれたらあなたはなんて答えるでしょう?

 

【じいじのさくら山】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・ちびすけは、じいじと一緒にさくら山へ行くのが大好き。じいじは嬉しいことがある度にさくらを植えた。山にたくさんのさくらの木が植えられていくのを見て、「じいじはすごいな」と感じます。そんなじいじが病気になります。じいじの生き方が孫の成長を促します。見事な枝ぶりの桜も見どころです

 

 作:文:松成真理子 出版社/白泉社 2005年3月発行

 

 

 

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・今年も桜前線が北上してきました。桜の絵本は沢山ありますがこの絵本ほどたっぷりと桜を愛でられる絵本はないかもしれません。松成真理子さんが描くおじいちゃんと孫の優しい関係性に癒されます。桜を心から愛し続けたおじいちゃんの生き方そのものを孫がチキンと受け継いでいくのが素晴らしいと感じました。私はこの絵本を毎年3月4月に開くことが多いのですが、その度に今年北海道で見られる桜はいつかなぁ~と待ち遠しい気持ちになります。

お母さんとお子さん向け 4月の絵本

【うえへまいりまぁす】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・今日は、僕とお父さんとお母さんと三人でデパートに買い物に行きました。エレベーターにそれぞれ乗りこんで、個性豊かなお買い物が繰り広げられます。45階のすもう売りではお相撲グッズがたくさん。91階は忍者売り場!そして459階は地獄の物産展!最上階は催事会場で神様の特別セール。どの売り場も見ごたえがあって楽しい絵本です。家族みんなで楽しめる1冊です。

 

作・絵:長谷川義史

出版社/PHP研究所  2003年2月発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・実はこの絵本、うちのワンコのトリミングをお願いしているBisou,bisouさんの3歳の息子さんがいま最高に夢中なんですって!毎晩毎朝「この絵本を読んで!」ってせがむそうです。1ページずつ見るたびに家族で色々な話が広がるんだそうです。この絵本の各階の売り場には本当に面白い絵が描かれていて、見れば見るほどいろいろなモノを発見してしまうので何度でも繰り返し見たくなる気持ちがよくわかります。今夜もお布団の中でお母さんに読んでもらっているかなぁ~?

【わたしのワンピース】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・「まっしろなきれ ふわふわってそらからおちてきた」そのしろいきれがページをめくる度に色々な模様のワンピースに変わっていきます。お花もようや水たまもよう「ラララン ロロロンわたしに にあうかしら」まるで夢のようなワンピース。最後はどんなワンピースになるのでしょうか?

1969年に刊行されて今年で50年を迎える日本を代表するロングセラー絵本です。

 

絵・文:にしまき かやこ

出版社/こぐま社 1969年12月発行


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本はロングセラー絵本で本当に多くの人々から愛されてきました。私も娘も何度となく手に取った絵本です。私の子育て時代にこの表紙の黄緑色がとても印象的でした。しろうさぎさんが出会う花や雨、くさのみ、鳥は、人生の出会いなのかもしれません。人と出会うことで新しい自分を発見したり、少しずつ影響を受けて変わっていったりします。ラストのページは太陽の光を浴びながら未来へと向かっていくしろうさぎさんが描かれています。「明日は誰にであうかな?」私にはそんなしろうさぎさんの声が聞こえてきます。この春、わたしにもあなたにも素敵な出会いがたくさんありますように!

みんなのおすすめコーナー

【おじいちゃんとパン】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

13回目のゲストは、札幌在住の絵本セラピスト®「のりちゃん」こと直井徳子さんです。

 

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【おじいちゃんとパン】

*あらすじ*

・色々な食パンを通して、おじいちゃんと孫の「ちびすけ」が互いを思いやる優しさが伝わるお話。成長するちびすけと甘いパンで迎えるおじいちゃんとの時の流れが同じテーブル、同じ椅子の中で紡がれていきます。最後には・・・。

 

 絵・文:たな

出版社/ パイインターナショナル/2017年6月

 

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 < のりちゃんから・・・>

・「この本のおすすめのポイントは、美味しそうな食パン迫力があって印象的な絵本です。それ以上に、おじいちゃんの慈愛とちびすけの純真さで心が満ち足りていきます。おじいちゃんとちびすけの変わっていくもの、変わらないもの。おじいちゃんの服と靴下にも注目です。」


◆のりちゃんの紹介◆

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®

・専門学校講師(医学系&保育系の授業担当)

 絵本の授業を取り入れた授業を行い、系列高校で絵本の授業を行っている

・国際ホリステックセラピー協会認定:チャイルドボディセラピスト

・おとなの絵本プロジェクト運営メンバー

・小児病棟でのボランティア活動

 

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・今月の絵本セラピストさんは、札幌在住の絵本セラピスト直井徳子さん(のりちゃん)です。絵本セラピストの中でも私が密かに先生と慕っている存在です。のりちゃんは現役の専門学校の先生をされているのですが、いろいろとお話をしていると、いまの若い世代の人たちにしっかり向き合いながら古き良きこともキチンと伝えているなぁと感じることが度々あります。時に厳しくそしてユーモアのセンス溢れるのりちゃんは、きっと学校でも人気の先生だと思います。4月のりちゃんのおススメの絵本は、息子さんが買ってきてくれたという「おじいさんのパン」という絵本だそうです。ぜひ、ご覧くださいね。
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ご紹介した絵本は、こちらのえほんやさんで購入できます。

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札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3

☎&FAX 011-695-2120

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