2019年3月の絵本

【はるがきた】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・なかなか訪れない春。街は灰色、みんな暗く沈んでいました。「ねぇどうして春を待っていなきゃいけないの?」「ぼくたちで街を春にしようよ!」男の素敵なアイディアであっという間に街が輝き始めました。

 ・「どろんこはりー」の著者コンビ末翻訳の絵本です。

 

 

作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム

 訳:こみや ゆう / 主婦の友社

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・暦は3月。春といっても北国は雪解けで道路はぐちゃぐちゃ・・・都会の木々の枝もまだ枯れ枝が目立ちます。そんな時にこの絵本を見ると表紙の色合いから心がパッと明るくなります。男の子が「春って待っていなくちゃいけないの?」と言います。なんて素敵な発想でしょう!待っているだけではなく、私たちの手で街を春にしてもいいのですね。大人も子どもみんなで街を春にするアイディアの楽しいことと言ったらありません。黄色と黄緑の配色から五感で春を感じられる絵本です。ぜひこの春、大人の人にも手に取ってほしい絵本です。

【モグラのねがいごと】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・「あの美しく輝いている星たちが、全部自分のものになったらいいのに・・・」地面の下に住むモグラはそうつぶやきました。すると…目の前にはしごが降りてきて・・・モグラは大喜びで全ての星を自分の家に持ち帰ります。ある夜、地上に出てきたモグラは真っ暗でなんにも見えない空を悲しんでいる動物たちのことを知ります。さて、モグラはどんな気持ちになったのでしょうか?

 

作:文:ブリッタ・テッケントラップ 

訳:三原 泉 /BL出版

 

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・「美しく輝くお星さまが全部自分のもになったらいいなぁ~」時には自己の満足感に魅力を感じることもあります。でも、もっとその先にある大切なことに気づくと深い喜びに満ちた豊かな人生を送ることができるのかもしれません。ドイツの絵本作家ブリッタ・テッケントラップの新作です。誰かと好きなものを一緒に楽しんだり、美しいものを美しいと一緒に共有する人がそばにいてくれる幸せを感じられる一冊です。あなたは誰とこの絵本を読みたいですか?

お母さんとお子さん向け 3月の絵本

【おかあさんはね】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・「おかあさんはときどきかぜにおねがいするの、あなたが泣いたりせずに今日も笑っていられますように」「悲しい時にお友達がそばにいてくれますように」「ポケットに入りきらない思い出でいっぱいになりますように」この絵本はお母さんの心の祈りが描かれています。健やかに元気に育ってほしいというお母さんの祈りが・・・。

 

文:エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵:トム・リヒテンヘルド

訳:高橋久美子 /マイクロマガジン社

 


*めめさんの心のつぶやき*

・私はこの春、わが子が独り立ちする、つまり家から旅立つというお友達が沢山います。まさに今秒読みで一日一日一緒にいる時間を大切に過ごしておられます。毎日長く感じていたはずの子育てには、終わりが来るんですね。私も経験者です。この絵本に出会ったときに私の気持ちを代弁してくれている!と感動したのを覚えています。子どもための絵本というよりお母さんの心に届けたい絵本です。そうそう私も同じ気持ち!と共感し沢山うなずけることばかりです。この絵本で子育てを振り返るのも良しです。でもこれからも我が子を応援する役割はずっと変わりませんね。

【はなをくんくん】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・寒い冬の日、雪に埋もれた森の中、冬眠から目覚め、次々と走り出す動物たち。鼻をくんくんさせて見つけたものは何だったのでしょうか?柔らかなタッチの美しい絵と詩のような文で自然の摂理と春の喜びを子どもたちに無理なく語りかける作品です。

 

文:ルース・クラウス 絵:マーク・シーモント

訳:木島 始/福音館書店  1967年3月発行


*めめさんの心のつぶやき*

・春の匂いってありますよね?だから「はなをくんくん」ってきっと春の匂いが動物たちを誘ったのでしょうね。小さな生きものも大きな生きものも春を待ち焦がれる気持ちは同じなのですね。今年の雪解けは全国的に早いそうです。そろそろ森の動物たちも起きる準備を始めていることでしょう。最終場面は白と黒だけで表現された雪景色の中に黄色い花が描かれています。なんの花だったのでしょうか?春を待ち焦がれているあなたはきっと想像がついたことでしょう。ぜひ、この春休みにゆっくりお子さんと手に取って楽しんでください。

みんなのおすすめコーナー

【わたしとなかよし】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

12回目のゲストは、神戸出身Hello Kittyが大好きな絵本セラピスト®「キティちゃん」こと三谷厚美さんです。

 

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【わたしとなかよし】

*あらすじ*

・ぶたの女の子が自分の好きなこと、楽しいこと、ご機嫌になれることを次々としていく。「私と仲良くするって素敵でしょ!」と笑顔で伝えている。

 

 作:ナンシー・カールソン/訳:なかがわちひろ/瑞雲舎

 

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 < キティちゃんから・・・>

・「この本は大好きな母を亡くした半年後に出会いました。私の呼び名は”ぶた子”(笑)最後から2ページ目で「はっ!」としたんです。いつも後ろで見守ってくれている。1冊の絵本が宝物になった瞬間です。」


◆キティちゃんの紹介◆

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®

・大人に絵本ひろめ隊®隊長

 ・NPO法人さくら文庫:理事:おてて絵本普及協会大阪支部会員・日本メンタルヘルス協会公認:心理カウンセラー

・「ゆめのたね放送局」:ラジオパーソナリティ

 

*三谷 厚美さん*

  • きっかけは「大人と絵本?」2011年「絵本セラピー」と出会い、絵本が心にそっと寄り添う感覚を味わう。以来、絵本の魅力に引き込まれ「絵本セラピー」や「大人に絵本ひろめ隊」隊長として活躍。大阪・名古屋・三重・奈良・兵庫などで開催し,参加者は計500人を超える。
  • 対象は0歳から大人まで。イベント主催の他、保育園、介護施設、ホスピス病棟子育て支援などでも活動中。最近は、ビジネス講座や不登校の親御さんに向けて実施。

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*めめさんの心のつぶやき*

・今月の絵本セラピストさんは、大阪府芦屋市在住の絵本セラピスト三谷厚美さん(キティちゃん)です。Hello Kittyが大好きなキティちゃんは、大人に絵本ひろめ隊の隊長ですが大阪府だけではなく名古屋や三重・奈良・兵庫など広い範囲でフットワーク軽く絵本を大人の心に届けています。先日、大阪のホテルのラウンジで弾丸トークをしましたが、とっても前向きな生き方をされていてパワーをもらいました。小さなことにとらわれず、いつも周りの人を楽しませることを大切にしている素敵な先輩です。キティちゃんからの今月のオススメの絵本「わたしとなかよし」は私も大好きな絵本です。この絵本からキティちゃんが生きる勇気をもらった体験が今目の前の人を幸せにしている力になっているんだなぁと思える素敵なエピソードを紹介してくれました。是非、皆さんも絵本の絵から感じることを大切にしながら読んでみてください。
めめさんの絵本の部屋の先月の絵本はこちら
前月の絵本はこちら

ご紹介した絵本は、こちらのえほんやさんで購入できます。

〒006-0808

札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3

☎&FAX 011-695-2120

営業日:金、土、日、月、祝日   営業時間10:00~19:00

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コメント: 1
  • #1

    キティちゃん (月曜日, 11 3月 2019 20:29)

    素敵な紹介をありがとうございます。
    「わたしとなかよし」100文字以内では語り尽くせません。
    興味を持たれた方、良ければキティちゃんのイベントに
    是非遊びに来てね~~
    直近 関西開催
    「春休み★絵本パラダイス★大人も子どもも”絵本”しよう!」
    2019年2019年4月3日(水)14:00~17:00 
    https://kokucheese.com/event/index/558030/