2018年2月の絵本

【ながいながいよる】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

星は氷のようにさえ、月はこごえている。

しずかなしずかな森で動物たちが

長い夜明けをまっている。

カラス、ヘラジカ、キツネはそれぞれのやり方で力ずく

で太陽を取り戻そうとする。

しかし、太陽を取り戻せたのは一羽の小鳥の歌声・・・。

 

北方の冬の厳しさと春を待ちわびる動物たちの強い気持ちが写実的で力強く

表現されている絵本。夜のシーンは3色のみで描かれているという

「ゴールデン・カイト賞」受賞作

 

文:マリオン・デーン・バウアー

絵:テッド・ルウィン 訳:千葉茂樹

https://www.ehonnavi.net/ehon00_opinion.asp?no=65094 

 


*めめさんの心のつぶやき*

北海道の冬はまだまだ厳しいですね。
いま目の前にある環境がどんなに厳しくても、自分にしかできないことをやり続けていると必ず春が訪れるのでしょうね。

【おもちのかみさま】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

むかしむかし・・・

おんなのこががんこなおもちを見つけた。

どんなに熱い火で焼かれても膨らまず、もっと固くなるぞ!と

山で修業をする。そこで神様に出会い最後まで修業ができたら「おもちのかみさま」にしてくれると約束をする・・・

さて、おもちは「おもちのかみさま」になれたかな?

 

・札幌在住の絵本作家:かとうまふみさんが描く

大人も子どももお腹の底から笑える新春初笑いにピッタリの絵本。

でも最後の神様の一言が実に深~い!

作・絵:かとうまふみ

https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b333080.html

 


*めめさんの心のつぶやき*

独特な色彩が印象的です。さらに主人公のおもちのシュールな表情に完全に心を掴まれました。
本来持っている自分らしさとは?そして人生の「きっかけ」ということについても誰かと語り合いたくなる1冊です。

【きらきら】

【きらきら】写真:吉田六郎 文:谷川俊太郎

写真家:吉田六郎さんの雪の結晶の写真が約30点と

詩人:谷川俊太郎さんの子どもたちに向けた優しい言葉が心に響きます。

この本の雪の結晶は全て北海道、大雪山のふもとに降った雪、ひとひらひとひら受け止めて凍えるような寒さの中で撮影されたものです。

 

自然が作った形の美しさと不思議さとそこから生み出された言葉のきらめきを感じ取る感性が養われるような写真絵本です。

写真:吉田六郎 文:谷川俊太郎

https://www.ehonnavi.net/ehon/24211/きらきら/

 


*めめさんの心のつぶやき*

私はこの絵本のページをめくると思い出すことがあります。小学4年生の頃でしょうか、厳寒の庭先で父が窓ガラスに落ちてくる雪の結晶を私に見せながら「世の中に一つとして同じ雪の結晶はないんだよ」と教えてくれました。

私は目の前の白い雪のかたまりにいくつ雪の結晶があるのだろうと不思議でたまらなくなりました。精巧で美しい雪の結晶は、厳しい北の国で暮らす私たちに神様からの贈り物のような気がします。

お母さんとお子さん向け 2月の絵本

【10ぱんだ】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

岩合光昭さんの写真絵本にリズム感溢れる妻の岩合日出子さんの文。

 

ページをめくる度にパンダの色々な表情が見えて思わず誰もがにっこり!!

 

上野動物園に行かなくて何度も繰り返し、ゆっくり見れるのが写真絵本のいいところです!

写真:岩合光昭・文:岩合日出子

https://www.ehonnavi.net/ehon/14069/10ぱんだ/

 


*めめさんの心のつぶやき*

愛くるしいパンダの表情が1ぱんだ・2ぱんだ・・・と増えていくのがたまりません。

最後のページを読み終えると、パンダのミニ博士になれそう!

初めてこの絵本で、パンダに出会う子どもは幸せだろうなぁ

【ペンギンがとぶ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

南の果てに住んでいるアデリーペンギンは

空を飛ぶのが夢でした。カモメ幼稚園で飛び方を習っていたら、

突然一羽のひなが海に落っこちた!

 

とっさにペンギンは、飛び込んで無事にヒナを助けました。

海のなかを飛んでる姿はカッコよかったよ!

いつか空もね!!

 

作・絵:ひだのかな代

https://store.shopping.yahoo.co.jp/poempiecestore/00117.html


*めめさんの心のつぶやき*

夢を抱いている子どもの周りには、それを応援している大人がいる。そして夢に向かっている子どもは計り知れない勇気と行動力があるんだね。

表紙の黄色が印象的です。作家のひだのかな代さんが「ペンギン君が「この黄色にしてね」って夢の中で言ったのよ」と教えてくれました。これホントの話です!

【おかあさんはね】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

・全米でベストセラーとなり世界10か国以上で翻訳出版。

子どもの健やかな成長を願う終わりのない愛の絵本。

子どもを持つ全ての人の願いが描かれています。

 
絵:トム・リヒテンヘルド 文:エイミー・クラウス・ローゼンタール
訳:高橋久美子

https://www.ehonnavi.net/ehon/115321/おかあさんはね/

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

母親の願いがシンプルに優しく描かれています。私はページをめくるうちに二人の娘たちと過ごした日々を思い重ねていました。子育ての喜びは、子育てが終わってからも味わえるものなんですよね。

この絵本は、お子さんに読んであげるというよりお母さんに読んであげたい絵本です。

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