2020年5月の絵本

【たいせつなこと」

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・1949年にアメリカで出版されて以来読み継がれている絵本。「たいせつなことはなにか」を優しい詩的な文章で語り掛けます。スプーンにとってたいせつなのは、それをつかって上手に食べられること。ひなぎくにとってたいせつなのは、白くあること。雨にとって、草にとって、空にとって・・・たいせつなのは?ひとつひとつのものに向き合い確かめる時間がここにある。そして「あなたはあなた。あなたにとってたいせつなのは?」この最後の一文だけが手書きになっています。訳者のうちだややこさんの旦那様である本木雅弘さんのご自筆だそうです。

 

 

 ・作:マーガレット・ワイズブラウン

・絵:レナード・ワイズガード

・訳:うちだややこ

・出版社/フレーベル館/2001年09月発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・「コロナ禍」もう何度この言葉を耳にし目にしたことでしょう。自粛規制の生活の中で「当たり前が当たり前ではなかったことに気付き、日々の生活の中に沢山の感謝を見つけた人も多かったことでしょう。この絵本は物の本質について優しい語り口調で話してくれます。私はこの絵本を手にすると何とも言えない懐かしさと安堵感に包まれます。今こそ世界中の人々が本当は何が大切なのか?を問われているような気がします。私はFacebookのブックカバーチャレンジの最初にこの絵本を上げました。一番多くの友人にプレゼントしている絵本です。

 

【ブルッキーのひつじ

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・小さな絵本に愛がたくさん詰まっています。ひつじと女の子ブッキーの関係がとても温かく描かれています。愛って求めるのではなくいつもそばにいることなのもしれません。言葉はたくさんいらないのかもしれませんね。

 

 

 ・作:絵:M.B.ゴブスタイン

・訳:谷川俊太郎 

・出版社 / ジー・シー・プレス / 1989年03月

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・「愛することはただいつもそこにいるだけ」シンプルな絵本がゆえに深いメッセージを感じます。ブルッキーとひつじのほのぼのとしたやり取りに思わずふふふっと笑ってしまいます。ブルッキーは相手に何も求めません。ただ与えるだけ。私はトイプードルのメスを飼っていますが、言葉は通じなくても何でも分かり合える関係です。コロナ禍でおうちにいる時間が長くなり私は愛犬のtiny(テニィ)と一日中ベッタリくっつきながら「ブルッキーとひつじ」を読んでいます。これって、最高に幸せ💛

おかあさんとお子さんの5月の絵本

【わたしゃほんとにうんがいい】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・原作はイギリスの昔話「いたずらおばけ」「ヘドレイのベココ」と翻訳されています。妖精のようなお化けが、おばあさんを化かす話なのに化かされたおばあさんが楽しんじゃっているところが、面白い!

 

・作・絵:せなけいこ

 出版社/鈴木出版 発行日:1992年発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・物事の取り方次第で人生が幸にも不幸にもなります。このおばあさんのようにいつも目の前の人を大切にしながらどんなことも好転していくようなプラス思考の持ち主でありたいですね。このコロナ禍のことも悪いことばかりではありません、私は、読書の時間や趣味の時間に充てたり、断捨離やオンラインに挑戦する機会を頂いてコロナ禍がなければ出会わなかった人とのご縁を頂きました。まさに「わたしゃほんとにうんがいい!」ってことになりました。

【へんてこ へんてこ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・長新太さんのナンセンス、ワールドです。森の中にある橋は、とても不思議。なぜかというと、その橋を渡ると体がニューっと伸びてしまうから。イヌもネコもヘビも・・・体が伸びると名前も伸び~る伸び~る!

 

 ・作・絵:長新太

出版社/佼成出版社・1988年3月日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・3月の全国一斉休校が始まり私は絵本で子どもたちに支援ができないかと思案していたら、ある人のご縁から「オンライン版絵本会」という活動のお手伝いをさせて頂きました。その時に福岡県在住のしましさんという手作り絵本作家さんと出会いました。彼女は、心から子どもたちを愛し、大人に対しても存在価値をまるっと受け止めて温かく包んでくれます。面白いことが大好きな、しましのさんが、オンライン絵本会で読んでくれたこの絵本がとっても面白くて即購入しました。名前が伸びると別のものに変身しちゃったかのように聞こえます。長新太ワールドで笑って免疫力をつけましょう。

みんなのおすすめコーナー

【やってみないとわからないでしょう】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

26回目のゲストは、神戸市在住の絵本セラピスト®「みっち」林美智世さんです。

 

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【やってみないとわからないでしょ】

 ・アフリカの村にすむ女の子ザイ。恥ずかしがりやで人見知りで勇気がないの。お友だちカメレオンのハスミィがいつもそばで言ってくれる言葉があるよ。ザイが前向きに明るく積極的に変わっていく物語。

 

 「やってみないとわからないでしょ」

SHOGEN/さく・え 上田祥玄/発行

 

 

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 < みっちから・・・>

やってみたいけど初めてのことに出会ったとき、自分にどんな言葉をかけてますか?言葉の力ってほんとにすごい!「やってみないとわからないでしょ」ためにし言ってみてね、できる気がしてくるかも。アフリカの暮らしが想像できるペンキアーティストSHOGENさんの絵も素敵。心を明るく前向きにしてくれるわたしのバイブル絵本です。

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◆みっち(林美智世さん)の紹介

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®OK11期

兵庫県神戸市在住。コミュニティスペースまちのみんなの部室room4代表。昼は夫の会社で大型船舶エンジン部品の製造販売マリン精機製作所勤務、夜は実家の女将がにぎる家庭前寿司清やん勤務。ハンドケアセラピスト。社会人.大学生.高校生.中学生の2男2女の母。


前職のNPOコーディネーター時代に、14か国30名以上のホームステイ受け入れや引率を経験。多文化やさまざまな価値観にふれる中で、「ちがいを受入れる心」が育つことが世界平和の小さな1歩だと体感する。その後に絵本セラピーと出会い、絵本でこっそり世界平和の理念とピタッと共感。全国のまちの書店さん応援や、カフェなどの空間で人と共創するのが大好き。近くの人と互いにチアーアップする環境をつくって活動中。

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・全国の絵本セラピストさんの中でも元気印のみっちの登場です!みっちとの出会いは、昨年2019年、大阪のチャコちゃんが開催してくれた絵本会でのこと。FBで私好みの人‼と目を付けていました(笑)そして、この3月からコロナ禍のために休校になった子どもたちにオンライン絵本会で一緒に活動して前よりもっと仲良くなりました!

みっちの第一印象は、自然体!自分の意見をちゃんと持っていて、臆せずにしっかりと相手に思いを伝えるところがみっちの一番の魅力だと思います。自分の直感を信じているところも素敵です。でも関わる人の個性を尊重しているみっちは、周りの人から愛されているんだろうなぁ~そんな素敵な生き方をしているみっちのおススメの絵本を是非とも手に取ってみてくださいね。

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