2019年9月の絵本

【じんべいざめ】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・"人間が海の表面だとしんじているものを 魚たちは空気の天井だと思って暮らしているのかもしれない”  地球に現存する一番大きな魚「じんべえざめ」がゆったりと海を泳ぐ姿が様々なアングルから描かれている絵本。

 

 作・絵:新宮 晋

  出版社/扶桑社 1991年4月5日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・今月の1冊目は、夏の疲れを癒してくれる 「じんべえざめ」選びました。絵本の中の巨大なじんべえざめが、悠々と泳いでいる姿を見ているうちにいつしか自分の体を委ねて、心地よさを味わう人も多いのではないでしょうか?私は最後のページの「水の惑星 私たちの地球」という言葉と見開きいっぱいに描かれた青い地球を見た時に、地球と宇宙の繋がりを感じました。新宮晋さんの着眼点の広さと深さを感じるこの絵本の読後感もゆっくり味わってほしいと思います。

【おやすみ、ぼく】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・「おやすみ、ぼくのあしさん」「おやすみ、ぼくのおなかさん」と眠る前にオランウータンの子が自分の身体のあちこちに声をかけながら眠りにつきます。2006年オーストリア・ストーリータイムブック賞受賞。

 

  文:アンドリュー・ダッド

 絵:エマ・クエイ  訳:落合恵子

 

  出版社/クレヨンハウス 2009年4月発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・みなさん、ご自分の体を労わっていますか?美味しいものを食べたり、笑ったりできるのは健康な体があるからこそですね。時にはこのオランウータンの子のように、自分の体の一つ一つにありがとうと言ってお休みなると深い良い眠りにつけると思います。自分に読むのもよし、誰かに読んであげるのもよし!優しい毛布のような絵本です。

お母さんとお子さん向け 9月の絵本

【めくってごらん】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・すこっぷ・れすとらん・かれーらいす・・・のことばの中に かくれているものなーに?めくってごらん!あら、不思議!楽しいかたぬき仕掛け絵本です。

 

 作・絵:ふくだとしお・あきこ

 出版社/イースト・プレス  2010年4月1日発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本、言葉の中に何かが隠れているのを見つける楽しい絵本なんです。親子向けのイベントだけではなく、大人向けの絵本の会にも使いますが、大人の人にも間違いなくウケます!!大人の男性、特に理系男子にウケました。とにかく大人も子どもも「なぞなぞ」や「仕掛け絵本」が大好きなんですね。

【まめ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・わたしたちが食べている豆は、たねであるということ、豆を土に植えると内部に用意されている目が伸びてきて、花を咲かせてまた、豆を作るという「まめ」の面白さを描いた絵本です。

 

 

 作:絵:平山和子

 出版社/福音館書店 1982年発行


*めめさんの心のつぶやき*

・実りを感じる秋ですね。今月は科学絵本にもなる「まめ」という絵本をご紹介します。「あなたはまめがすきですか?」とたくさんのあずきが入った器が目の前に現れます。ふっくらとした美味しそうなあずきです。ページをめくると、はなまめ・きんときまめ・くろささげ・ふじまめ・・・・たくさんのまめが描かれています。そして豆が成長していく過程をとても分かりやすく、興味を持てるように丁寧に描かれています。一粒の豆が持っている不思議な力に気づきます。私は、この絵本を見たら豆が愛おしくなり豆を育ててみたくなりました。平山和子さんの写実的な美しい豆の絵を多くの人に見てほしいと思います。

みんなのおすすめコーナー

【ちいさな魔女とくろい森】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

18回目のゲストは、神戸市在住の絵本セラピスト®「ひろちゃん」こと岡田弘子さんです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ちいさな魔女とくろい森】

 ・中秋の名月にちなみ・・・月の出てくる絵本をおすすめします。

満月の夜ちいさな魔女はいちわのカラスをつれて北の国へむかいます。「森はいま病気なの。母さんが行くのをまっているの」と母さん魔女がいい、森をすくう薬を作ります。 しかしほかの森も病気になってしまいます。さぁて、森は元気になるでしょうか?

 

  作:石井 睦美 絵:岡田 千晶

 出版社/ 文溪堂 2019年3月18日出版

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 < ひろちゃんから・・・>

・この絵本を手にして読んだ時に涙が溢れて止まりませんでした。当時自分が置かれている環境や自分自身のことを重ねてしまったのだと思います。そして「あなたなりに一生懸命頑張ればいい、きっとできる」と背中を押してもらった絵本です。岡田千晶さんの絵にも惹きつけられました。秋の夜長、絵本を読んでみられませんか?

 


◆ひろちゃんの紹介◆

 

・学校法人明正学園理事長:神戸市垂水区の幼保連携認定こども園「桃の木幼稚園」園のベビーサークルでも「絵本で子育て」を昨年から開催している •図書室のある幼稚園として毎月1冊の貸し出し図書や図書館司書による読み聞かせを行っている。・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®TK15期

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


*めめさんの心のつぶやき*

  1. 今月の絵本セラピストさんは、神戸の図書室がある幼稚園の理事長をされている「ひろちゃん」です。ひろちゃんと親しくお話させて頂いたのは、今年の7月滋賀県比叡平にある行動科学研究所で一緒に学びを終えて帰る電車の中です。お話を聞けば聞くほど、ひろちゃんがご自身の「桃の木幼稚園」を大切にされていることや、絵本で子育てをすることを園のお母様方に伝えたいという思いが伝わってきました。こんな素敵な方が絵本セラピストの仲間にいらっしゃるのですから、さっそくご紹介したくなりました。そしてひろちゃんのおススメの絵本「ちいさな魔女とくろい森」は私も知らなかった絵本です。是非手に取ってみたい絵本です。
めめさんの絵本の部屋の先月の絵本はこちら
前月の絵本はこちら

ご紹介した絵本は、こちらのえほんやさんで購入できます。

〒006-0808

札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3

☎&FAX 011-695-2120

営業日:金、土、日、月、祝日   営業時間10:00~19:00