2018年11月の絵本

【おほしさまのちいさなおうち】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・「おほしさまは、よぞらにいるだけじゃないのよ。とびらもまどもない ちいさなあかいおうちにすんでいるの。」そうお母さんに教えられた男の子がおほしさまのおうちを探しに冒険に出かけます。。。。秋になると英語圏で繰り返し語られてきた、素敵なお話が絵本になりました。

 

 文:渡辺鉄太・絵:加藤チャコ/瑞雲社

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・豊かな自然に恵まれたオーストラリア在住の渡辺鉄太&加藤チャコ夫婦による美しい絵本です。さっそく、この秋の絵本会で披露させて頂きました。「おほしさまは、本当に夜空だけではなく赤いおうちにも住んでいるんですね」と皆さんに喜ばれた1冊になりました。もちろん、読んだ後には、真っ赤なりんごを横から「スターカット」して皆さんにお見せしたら「わぁ~!」と歓声が上がりました!!ぜひ、この絵本を読んだ後には実際にりんごを横から切ってみてくださいね☆彡

【せかいいちの いちご】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・「増えると減る」もの って、なんでしょう?ある日、シロクマのおうちにひとつぶの赤いいちごが届きます。「いとしのひとつぶちゃん」と語りかけ、見つめて、夜はいちごの香りに包まれて眠りました。次の年は2粒・・・年々数は増えていきました。いつの間にかシロクマの目に映るいちごは、以前のいちごではなくなっていることに気づきます。「一番おいしかった いちごは?」って聞かれたら?

 

作:林 木林・絵:庄野ナホコ/小さい書房

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・ピンクの甘い可愛らしい表紙、シロクマさんが持っている赤い苺に目がとまります。毎年苺が届くなんて、なんて幸せかしら!!と読み進めていたら・・・確かに私にも身に覚えがあるような・・・美味しい物もなんでも沢山あると慣れてしまって最初の感激や感謝を忘れてしまいがちですね。なぜ?人はたくさん増えると最初のときめきを忘れてしまうのでしょうか?大人がこの絵本を読んで、シェアしてみると面白いと思います。

お母さんとお子さん向け 11月の絵本

【たのしい ふゆごもり】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・ふゆごもりのまえのくまの母さんは おおいそがし。こぐまを連れて、木の実を集めたり、さかなをとったり、わたつみしたり・・・。こぐまもがんばってお手伝い!とは、なかなかいかないのですが、子どもらしい目線に思わず微笑みたくなります。見開きいっぱいに広がる山の紅葉を見ていると、冬の準備が楽しくなります。

 

作:片山令子・絵:片山 建/福音館書店

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・寒さが増してくるこの季節に温かい部屋で、温かい色合いの絵本を親子でいかがでしょうか?くまの親子の冬じたくを見ているととっても楽しそうですよ。子ぐまの子どもらしい目線に思わずクスッと笑っちゃいますよ。母さんぐまが子ぐまと約束した ぬいぐるみを作ってあげると 子ぐまはちゃんと一人でベットで眠れました。 暖炉が赤々と燃える部屋、楽しい食事の時間は、外が雪が降っていても寒さを感じません。おうちの中って、あったかいですよね。母さんってあったかいですよね。子育ての時間が愛おしくなる1冊です。

【きらきら】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・「きれいだね てんからおちてきた ほしみたい」北海道の大雪山のふもとに降った天然の雪をひとひらひとひら受け止めて、凍えるような寒さの中で、顕微鏡撮影した雪の結晶です。自然が作った形の美しさ、不思議さ、そこに谷川俊太郎さんの言葉がさらに雪の結晶を輝かせています。

 本物の雪の結晶を 子供たちに見せてあげてください。

 

 

文:谷川俊太郎・写真:吉田六郎/アリス館


*めめさんの心のつぶやき*

 

・私が小学4年生の頃、あるとても寒い朝に玄関先で空から落ちてくる雪を眺めていると、父が「雪の結晶は、二つとして同じ形のものはないんだよ。全て違う形なんだよ。」と教えてくれました。私は最初まさか!と思いましたが、母が編んでくれた赤い毛糸の手袋の上に、次から次へと降りてくる雪の粒を見て本当にそうなんだと思いました。この「きらきら」の絵本を初めて手に取った時にこんな父との思い出が蘇りました。私は毎年、初雪の便りが聞こえてくるとこの美しい絵本を手に取りたくなります。


みんなのおすすめコーナー

【ぷんとくちゃんのぼうし】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、まもなく全国で約1000人の絵本セラピストが誕生すると聞いていますが、私が毎月1名のすでに絵本セラピストとして 活動している仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

9回目のゲストは、苫小牧市在住の絵本セラピスト®「にゃっきー」こと山田貴子さんです。

 

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【ぷんとくちゃんのぼうし】

*絵本の紹介*

まんまるもりのはずれにすんでいる ぷんとくちゃん。1番好きなぼうしは、りんごぼうしです。あるひ、うさきちくんと素敵な場所に向かっている途中、りんごぼうしをなくしてしまいます。森の動物たちも一緒に探しますが・・・。ぼうしは無事にみつかるのでしょうか?

 

作:絵:たしろちさと/アリス館

 

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 <にゃっきーから・・・>

とにかく ぷんとくちゃんも動物たちもとても表情豊かで、探してくる「ぼうし」もとてもユニークなんです。そして、話し方も優しくてかわいらしくて・・・思わず笑顔になってしまう絵本だと思います。

 


◆にゃっきーの紹介◆

 

*山田貴子さん*

・北海道・苫小牧市在住

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®

・大人に絵本ひろめ隊®・隊長

 ・学校図書館司書・公共図書館で司書として6年勤務,内4年を児童担当。そこで様々な絵本に出会い、棚にある素晴らしい絵本たちを紹介したいと思うようになる。任期満了で退職して、絵本セラピストの資格を取得。

・主な活動:道民カレッジで連続講座・札幌市中央図書館「子どもの読書」支援セミナー講師・地元で絵本サークル・絵本を使った道徳を考える講座で教員の方と講座・「絵本を使った道徳授業の進め方」多賀一郎・編著:黎明書房では巻末の「指導項目別道徳に使える絵本リスト」を担当。

 

 

 

 

 

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・今月の絵本セラピストさんは、苫小牧市在住の絵本セラピスト山田貴子さん(にゃっきー)であります!にゃっきーは、「大人に絵本ひろめ隊」の隊長でもあり、絵本のことやそうでないことも?なんでも相談しちゃえる本当に私にとっては、無くてはならない存在です。私は、にゃっきーの絵本の選書力はすごいと思っています。学校図書司書さんなので、色んな絵本を知っています。でもそれだけではなく、ほかの人にはない絵本(不思議な面白い絵本?)を選本する力があると思います(笑)そして、いつもにゃっきーは明るい笑顔でいてくれます!その笑顔を見た人達は、みんな幸せになっていきます。さぁ今月のにゃっきーのオススメの絵本「ぷんとくちゃんのぼうし」を是非、手に取ってみてくださいね。
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