2018年7月の絵本

【はまなすのおかのきたきつね】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・ハマナスの花が咲いている丘のふもとに、きたきつねの家族がすんでいました。巣穴のそばで母親ぎつねや父親ぎつねの帰りをきつねの兄弟が待っています。母さんぎつねが持ち帰ったエサは、すぐに取り合い!体の一番小さなきつねは兄弟にかなわずなかなかエサにありつけません。子育てに平等な父親ぎつねは夜になると小さなきつねに魚を食べさせました。厳しい自然の環境の中で元気に育っていく子ぎつねが木版画で力強く美しく表現されている絵本です。

 

木版画の巨匠でもある手島圭三郎さんの2017年度の作品

 

作・画:手島圭三郎  ・絵本塾出版

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・先月6月に北海道江別市セラミックアートセンターにおいて手島圭三郎さんの「北海道功労賞受賞記念展」が開催されました。私は手島圭三郎さんのギャラリー解説会に行ってきました。今年83歳になられる手島さんはこれからの作品にもとても意欲を示しておられました。この絵本に描かれているハマナスの花は「北海道の花」に制定されていて「日本のバラ」とも呼ばれています。春に咲き8月には赤い実をつけます。そしてぜひ、手島圭三郎さんの木版画で表現している躍動感あふれるきたきつねを見てほしいと思います。この絵本は北海道の人のみなならず、全国に伝え、後世に残したい1冊です。

【夏がきた】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・ことしも あえた なつのおと・・・朝からせみのこえ・まどぎわではふうりんが鳴り、お茶が麦茶にかわっている。。。どこまでも続く青い空・堤防を走り抜けて海に向かう子どもたちの姿、海の家、スイカ、おにぎり、スコールそして花火。。。海開きを間近かに控えた豊かな自然が残る徳島の夏の一日。

・羽尻利門さんの具体的な夏の描写から五感が刺激され夏が楽しめる1冊です。

 

 

作・絵:羽尻利門   ・あすなろ書房

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・夏生まれの私は夏が大好きです!今年の北海道は長雨が続いていてカラッとした気持ちの良い夏日が少なくてとても残念です。でも!この「夏がきた」という絵本を読むだけで夏を体いっぱいに感じて一汗かいたような気持ちになれます!え?これは絵なの?と疑うぐらい描写が細かくて写実的です。舞台は作家羽尻さんのお住まいがある徳島県です。私は徳島に訪れたことはありませんが、絵を見ているととても懐かしい感じがして一気に私の子どもの頃の夏休みにワープしました。あなたの心にはこの絵本からどんな夏の思い出が蘇るのでしょうか?

お母さんとお子さん向け 7月の絵本

【なつのおとずれ】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・「つゆあけは もうすぐでしょう」と天気予報士のかたつむりが伝えます。すると太陽が「みんなにしらせますか・・・」立ち上がります。メロンにスイカ、セミにソフトクリーム、かきごおりにせんぷうきなど夏の風物詩たちの出番です!

梅雨明けから夏本番までをかがくいひろしさんがユーモアいっぱいに描いた一冊です。

 

作・絵:かがくいひろし  ・PHP出版

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・夏と言えば?たくさんのものが頭に浮かびますね。みなさんの頭に思い描いた夏の風物詩が絵本をめくると次々に現れます。そして流しそうめんのすべり台で一気にみんなの元にやってきます。かがくいひろしさんが描くキャラクターが面白いんですよ。夏休みにアイスキャンディーを食べながら、親子でゲラゲラ笑ってもらいたいなぁ~(^_-)

【みてみて!】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・「みてみて!」子どもたちは面白いものを見つけた時に必ずそう言います。森でたくさんの「面白いものを」を見つけた子どもたちの手と物で見せる写真絵本です。

子どもたちの手の表情から発見の驚きと喜びが伝わってきます。谷川俊太郎さんの言葉によってより深く写真を味わうことができます。

 

ことば:谷川俊太郎

写真:小西貴士   ・福音館書店

 


*めめさんの心のつぶやき*

・「みてみて!」のタイトルに惹かれました。子どもたちは、本当に発見が大好きです。そしてすぐそばにいる誰かに伝えたくなるんですね。きれいな花や蝶もミミズやあおむし、くも、サワガニ・・・時には死んだ小動物やへびの抜殻・・・。親の苦手なものも平気でつかんで持ってくることがあります。ここで大人はひるんじゃいけませんよ~!「これなんだろうね~」と、言えたらあなたはエライ!子どもの発見や喜びを大人の概念や価値観でつぶさないでほしいです。

 

・7月上旬に札幌市子育て支援センター主催の家族向け講座でこの絵本を紹介させて頂きました。「親の好き嫌いだけで子どもに伝える幅を狭くしないで、時には親の価値観を横に置いてバランスよく色々な世界を見せてあげられるといいですね。」とお話させていただきました。この講座の後に「私は虫が苦手です。でも子どもの視野は狭くしたくないので本に限らずいろいろなものを子どもに見せていこうと思いました」とお話してくださったお母さんがいました。私の思いが伝わってうれしかったです。

 

今日も子どもたちの「みてみて!」が聞こえてきます!お子さんと一緒にう~んと夏を楽しんでくださいね。

 

 


みんなのおすすめコーナー

【っぽい】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、まもなく全国で約1000人の絵本セラピストが誕生すると聞いていますが、私が毎月1名のすでに絵本セラピストとして 活動している仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

5回目のゲストは、大阪在住の絵本セラピスト®太田久子さんことチャコちゃんです。

 

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【っぽい】

*絵本の紹介*

・絵を描くことがだいすきなラモンは、自分が描いた絵を笑われてから、思いのままに絵を描くことができなくなりました。ついに絵を描くことをやめてしまいます。けれど、そんなラモンの絵を「ちゃんと、かびんっぽい絵だよ。かびんの気持ちがする」から好きだと言ってくれる妹の言葉で、自分の思うまま自由に「っぽい」絵や文章をかいていけるようになっていきます。

 

作・絵:ピーター・レイノルズ

訳:なかがわちひろ      ・主婦の友社

 

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◆チャコちゃんの紹介◆

 ・絵本セラピスト®

 ・大人に絵本ひろめ隊・隊長・絵本ユニット「ターコイズ」一員

・日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー

*東京生まれ・大阪府茨木市在住

「受けとり上手は幸せ上手」をキャッチフレーズに大人のための絵本セラピーや絵本の講座を大阪・東京・各地にて開催!

 

◆チャコちゃんから一言◆

*「なにをやっても中途半端。自分には何も得意なものがない。」と自己肯定感の低かった私。でも世の中全てのことに正解や完璧を求めなくてもいいこと、自分らしく「っぽい」を味わい楽しんでもいいと気づかせてもらえた絵本です。

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・今回の絵本セラピストさんは、な、なんと大阪在住のバリバリ活躍中のチャコちゃんです!チャコちゃんは大阪・東京を中心に活動されています。韓国語やお料理など趣味も多彩で私の憧れの先輩なんですぅ(≧▽≦) 先月6月には、ららちゃん(東京在住の絵本セラピスト・大人に絵本ひろめ隊の隊長)と札幌の「大人に絵本ひろめ隊講座」に参加されました。そして一緒にひだまりの絵本屋さんや札幌名物「シメパフェ」を堪能しました。チャコちゃんとは5年ぶりの再会でしたが、全く時間の経過を感じないくらいフランクでいつ会ってもお人柄が温かく、お布団のようにすっぽりと私を包み込んでくれます(笑)このような先輩がいてくださるのが嬉しいです。そんなチャコちゃんのオススメ絵本を是非手に取ってみてくださいね。
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